こんにちは!今回の記事では、前回に続き経済学に関する記事をわかりやすくまとめていきたいと思います。
実は市場に存在するプレイヤーは消費者と生産者の二つのみに区分できます。あるときは自身を生産者として労働力を企業に売り込んだり、またあるときはモノやサービスを購入し、消費していくのです。今回は消費者の方に焦点を当てて詳しく解説していきます。この記事を読むことで、普段意識していない選択を理解し、賢い消費選択の助けになります。
1:消費者が財を選ぶ時の三要素
消費者はどのように財を選ぶの?
消費者は普段何を考えて財を選んでいるのかご存知ですか?「そんなの人それぞれだよ!」と思うかもしれませんが、実は選び方は3つしかないのです。
- 価格: 財やサービスそれ自体の値段
- 好み: 消費者の個々の財に対する好みや評価
- 予算: 消費者が財を購入する際の購買力、つまりどれほどお金を持っているか
つまるところ、消費者は自分が如何に最適な選択をできるのか、これらの要素を無意識のうちに比べて選んでいると言えます。
無差別曲線・予算制約線
無差別曲線とは?
無差別曲線(=効用曲線)は、消費者が同じ満足度(経済学では効用という)を得ることができる財の組み合わせを示す曲線です。つまり、この曲線上であればどの点でも、消費者の満足度は同じであるということです。
中小企業診断士試験に出題される用語辞典 より引用
例えば、筆者は焼肉と寿司、どちらも同じくらい好きなので焼肉5皿&寿司0皿でもいいですし、焼肉3皿&寿司2皿の組み合わせでも満足度は同じです。なので、それら選び方の全てを図示した上記のグラフ内部であれば、私はどんな選択も取り得るということです。
無差別曲線のシフト
前回の記事では、需要曲線と供給曲線はシフトすることを説明しました。では無差別曲線がシフトするとはどういうことか?
焼肉と寿司の考えでいくなら、私の体重が増え、食べられる量も増えれば満足度は上がりますよね。(焼肉5皿→10皿&寿司0皿、焼肉3皿→6皿&寿司2皿→4皿食べれるようになる)その場合、私の無差別曲線は右にシフトします。
反対に、歳をとるなどしてあまり食べられなくなれば無差別曲線は左側にシフトしてしまいます。
予算制約線
予算制約線は、消費者の予算(購買力)によって購入できる財の組み合わせを示す直線です。この直線上の点は、消費者が予算内で購入することができる財の組み合わせです。
科学辞典 より引用
上記のグラフはある財x2とx1の組み合わせが(20個、0個)(10個、5個)(0個、10個)である直線なのが分かると思います。このグラフから分かることは、財x1の方が価格が高いことと、直線で囲まれた三角形を超える範囲の組み合わせで購買することは不可能だということ。
予算制約線のシフト、回転
WANABLOG より引用
グラフから分かるように、予算制約線は以下の場合にシフトします。
・自分の所得が変わる
・財の価格が変わる
まとめ+おすすめの本
今回は、消費者の選択について解説しました。これらのうち、好みを表す無差別曲線と、予算を表す予算制約線の理解は重要です。予算制約線と無差別曲線が重なる点が、消費者にとって最も満足度を得られる財の組み合わせということです。
最後に、自分が読んで役に立ったおすすめの書籍を紹介しておこうと思います。
値段的にも内容的にも初学者なら圧倒的にこれ。非経済学部ならこれだけでいいレベル
現在自分がメインで使っている参考書。値段も大きさも張るけど網羅性は最高峰、内容も初学者でも全く問題ない。
次の記事はこちら→経済学における「需要と供給の弾力性」とは?わかりやすく解説!
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