経済学の基礎:需要と供給をわかりやすく解説!おすすめの本も紹介

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経済学の中でも最も基本的な概念として、需要と供給があります。この2つの要素がどのように働き、どのように変動するのかを理解することは、市場経済の動きを掴むための鍵となります。統計経済や行動経済のような、より実践的な経済学を学ぶにしても、需要と供給の理解はマストなのでぜひここで覚えていきましょう!

需要について

需要とは?

需要とは、消費者が特定の価格で買いたいと考える商品やサービスの量を指します。価格が下がれば、消費者はその商品をもっと購入したくなると考えられ、その結果、需要は増加します。逆に価格が上がれば、需要は減少します。

そしてこれをグラフにしたものが需要曲線であり、一般的に右肩下がりの直線または曲線で描かれます。

動く需要曲線

次に、需要曲線は動くことを押さえましょう。ここで注意しなければいけないのは、曲線上での動きと需要曲線のシフトという二つの動き方があるという事です。数学でいうy=2xとy=2x +1の違いを考えるとわかりやすいと思います。曲線内部の動きは価格のみに左右されますが、需要曲線のシフトはさまざまな要因によって起こります。以下、その条件を見ていきましょう。

  • 収入の変動:消費者の収入が増加すれば、多くの商品の需要が増加します。逆も然り。※1
  • 関連商品の価格変動:ある財の価格が上昇すると、その商品の需要が増加することがある。※2
  • 消費者の好みの変動:流行や情報により消費者の好みが変わることで、需要が変動します。(鳥インフルエンザの流行で鶏肉の需要は減るなど)
  • 期待:未来の価格や利用可能性に関する期待が、現在の需要に影響することがある。(円の利上げ予測によって円が買われるなど)
  • 人口の変動:消費者の数が増えれば、全体としての需要も増加する。

一般的に、需要曲線が右側にシフトするときは需要が増えた、左側にシフトしたときは需要が減ったと覚えて問題ありません。

※の補足

※1・・・収入の増加によって需要が増える財(=商品)を正常財と言います。逆に、収入が増えたにも関わらず需要が減る財は劣等財と言います。

※2・・・二つの財を比べ、一方の需要が増加→もう一方の需要は低下する時、これらは代替財と言える。

また、一方の需要が増加→もう一方の需要も増加する時、これらは補完財と言える。

もう一つ、普通価格が下がれば「お、買おう」上がれば「今はやめとこう」となりますよね?(インフレ、デフレは置いといて)しかしながら価格が下がったにも関わらず需要が減ってしまう、上がったにも関わらず需要が増えてしまう財のことをギッフェン財といいます。ギッフェン財については、アイルランド大飢饉(=ジャガイモ飢饉)の時のジャガイモがこれにあたる事を押さえておけば問題ありません。

供給について

供給とは?

供給とは、生産者が特定の価格で販売したいと思う商品やサービスの量を指します。

あなたが何らかのモノを売ることを考えてみましょう。価格が上がればその商品をもっと売りたくなると考えられるので、その結果供給は増加します。逆に価格が下がれば、「安くしか売れないなら売るのは減らそうorやめよう」と考え供給は減少することが直感的に分かるかと思います。

そしてこれをグラフにしたものが供給曲線であり、一般的に右肩上がりの直線または曲線で描かれます。

動く供給曲線

当然供給曲線も動きます。考え方は需要曲線と全く同じなので、以下にシフトする条件を見ていきましょう。

  • 生産コストの変動:原材料の価格や労賃の変動により、供給のコストが変わる。
  • 技術の進歩:新しい技術や効率的な生産方法が導入されることで、供給が増加する。
  • 生産者の期待:未来の価格に関する期待が、現在の供給に影響することがある。
  • 政府の政策:補助金や税制の変動が、供給に影響することがある。

需要と供給の均衡

最後に、均衡(Equilibrium)について説明したいと思います。

需要と供給の均衡とは、市場の価格が、消費者が購入したい量と生産者が販売したい量が一致する点を指します。この均衡価格では、市場において過剰供給(売りたい人の方が多い)や過剰需要(買いたい人の方が多い)が発生しないので、無駄がなく効率的な取引が行われることになります。

Try itからの引用

当然二つの曲線が共にシフトする時もあります。(技術革新によって供給が増え、その期待感から需要も増えるなど)以下にポイントをまとめておきます。

需要の減少量>供給の減少量・・・価格減少(<のとき、価格上昇)

需要の増加量>供給の増加量・・・価格上昇(<のとき、価格減少)

需要の増減=供給の増減・・・価格変化はなし

まとめ+おすすめ本

今回は、需要と供給の基本的な概念とその動きに関する解説をしていきました。これらの要因が市場価格や取引量にどのように影響するのかを理解することで、経済の動きや市場の変動を予測する上での手助けとなります。また、文字数が増え記事が冗長になることを懸念して正常財、劣等財、代替財、補完財の例を上げませんでした。これらは、読者が身近なもので考えてみることで、より深い理解につながります。

最後に、自分が読んで役に立ったおすすめの書籍を紹介しておこうと思います。

1:大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる

値段的にも内容的にも初学者なら圧倒的にこれ。非経済学部ならこれだけでいいレベル

2:アセモグル/レイブソン/リスト ミクロ経済学

現在自分がメインで使っている参考書。値段も大きさも張るけど網羅性は最高峰、内容も初学者でも全く問題ない。

次の記事はこちら!→-経済学- 三要素、、無差別曲線と予算線をわかりやすく解説!

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